ロング・ディスタンス・ランニング
ユーフォニアム担当の石田です。
私は普段、カラオケボックスを利用して楽器の個人練習をしているのですが、緊急事態宣言が出て以降、カラオケボックスはどこも休業になってしまいました。
いろいろと個人練習できそうな場所を探していたのですが、バンド系の練習スタジオで営業しているところがいくつかあることを見つけ、今はそこで練習させてもらっています(スタジオでも本来、何人も集まって練習すれば3密には間違いないですが、まあ私の場合一人なので3密にはならず、安全だと思っています)。
さて、このブログでもBESメンバーたちが、この期間を利用して基礎練習をしているとの投稿がありましたが、私も先日から基礎練習に時間を取るようになりました。
これまでもいくつか教則本を持っていたのですが、この度、新たに教則本を取り寄せました。これ。

外囿祥一郎氏著「ロング・ディスタンス・ランニング」VOL.1&2(出版社:風の音)
この本の存在は以前から知っていたのですが、買ってはいませんでした。しかし最近、外囿さんがご自身のYouTube動画でこの本を使ったレッスンを行っているので、これは買ってみなきゃと思った次第です(注:外囿祥一郎さんは、日本が誇る世界的ユーフォニアムの名手です)。
先日からこの教則本を始めたのですが、これはとても良いメソッドだと気がつきました。ユーフォ吹きの方には超オススメです。
私が素晴らしいと思った点は次のとおり。
1.ユーフォの奏者が書いたユーフォのためのメソッド
これまでは、トランペット(コルネット)やトロンボーンのために書かれた教本をユーフォ用として拝借して使っていることがほとんどでした。そのため、必ずしもユーフォには合っていないところもありました。そういった個所は、省略するか、ユーフォ用にむりやり合わせて使っていましたが、この本ではそのようなことがありません。ユーフォに合うように、またユーフォで吹きやすいように書かれてあります。
2.中学生でもチャレンジできる
非常に重要な基礎練習のパターンがとにかくたくさん出てきます。楽器を始めて間もない初心者でも使えるでしょう。また、中学生や高校生の吹奏楽部員にも最適です。この本を個人で使うのはもちろん、ユーフォのパート練習にも使える内容です。つまり、みんなで一緒にマスターしていける内容になっています。
3.カンタンから超ムズへ
初心者や中学生でもチャレンジできる反面、進めていくとかなり高度な内容になります。ベテランアマチュア奏者でも、この高度な内容を完璧に吹きこなすことは難しいでしょう。しかし中学生でも、毎日こつこつと練習すれば、この高度な内容が演奏できる可能性を持っています。シンプルな基礎を積み重ねていくことが高度な技術につながることを、この本は示しています。
4.ひとつひとつ吹いて全部をクリアすること
それぞれの項には、かなりたくさんの練習フレーズが掲載されています。この本をクリアするためには、その一つも省略することなく、順番にこなしていく必要があります。たとえば、リップスラーで同じフレーズを半音ずつ下げて吹くレッスンでも、楽譜は一切省略せず書かれてあります。印刷スペースを省くためであれば、たとえば「以下、半音ずつ下げて吹く」などと書けばいいのですが、それをしていません。つまり楽譜に書いてあるとおりに、全部やりなさい、という意味と考えられます。そう、書いてあるとおりに順番に吹いていくことが重要なのです。
先日からこの教則本に取り組み始めた私ですが、VOL.1のリップスラーの項からなかなか次に行けません。前回に練習したフレーズの復習から始めるので、限られた時間の中では少ししか前に進めないのです。
また、いろいろなパターンの練習曲が出てくるので、自分の弱い部分が如実にあぶり出されます。たとえば、同じパターンでも、高音域なら吹けるのに低音域だとうまくいかない。押すピストンが少ないと吹けるのに、多くなると吹けなくなる(注:管がそれだけ長くなるからです)。うまく吹けないフレーズは、ちゃんとクリアして吹けるようにならないと、この教則本をやっている意味がありません。
この教則本の全部をクリアするには、ものすごい時間を要しそうです。しかし、それをやる意味がありますからね。
黙々と練習曲を吹き進めながら、外囿さんが付けたこの本のタイトルの意味を噛みしめています。。。
私は普段、カラオケボックスを利用して楽器の個人練習をしているのですが、緊急事態宣言が出て以降、カラオケボックスはどこも休業になってしまいました。
いろいろと個人練習できそうな場所を探していたのですが、バンド系の練習スタジオで営業しているところがいくつかあることを見つけ、今はそこで練習させてもらっています(スタジオでも本来、何人も集まって練習すれば3密には間違いないですが、まあ私の場合一人なので3密にはならず、安全だと思っています)。
さて、このブログでもBESメンバーたちが、この期間を利用して基礎練習をしているとの投稿がありましたが、私も先日から基礎練習に時間を取るようになりました。
これまでもいくつか教則本を持っていたのですが、この度、新たに教則本を取り寄せました。これ。

外囿祥一郎氏著「ロング・ディスタンス・ランニング」VOL.1&2(出版社:風の音)
この本の存在は以前から知っていたのですが、買ってはいませんでした。しかし最近、外囿さんがご自身のYouTube動画でこの本を使ったレッスンを行っているので、これは買ってみなきゃと思った次第です(注:外囿祥一郎さんは、日本が誇る世界的ユーフォニアムの名手です)。
先日からこの教則本を始めたのですが、これはとても良いメソッドだと気がつきました。ユーフォ吹きの方には超オススメです。
私が素晴らしいと思った点は次のとおり。
1.ユーフォの奏者が書いたユーフォのためのメソッド
これまでは、トランペット(コルネット)やトロンボーンのために書かれた教本をユーフォ用として拝借して使っていることがほとんどでした。そのため、必ずしもユーフォには合っていないところもありました。そういった個所は、省略するか、ユーフォ用にむりやり合わせて使っていましたが、この本ではそのようなことがありません。ユーフォに合うように、またユーフォで吹きやすいように書かれてあります。
2.中学生でもチャレンジできる
非常に重要な基礎練習のパターンがとにかくたくさん出てきます。楽器を始めて間もない初心者でも使えるでしょう。また、中学生や高校生の吹奏楽部員にも最適です。この本を個人で使うのはもちろん、ユーフォのパート練習にも使える内容です。つまり、みんなで一緒にマスターしていける内容になっています。
3.カンタンから超ムズへ
初心者や中学生でもチャレンジできる反面、進めていくとかなり高度な内容になります。ベテランアマチュア奏者でも、この高度な内容を完璧に吹きこなすことは難しいでしょう。しかし中学生でも、毎日こつこつと練習すれば、この高度な内容が演奏できる可能性を持っています。シンプルな基礎を積み重ねていくことが高度な技術につながることを、この本は示しています。
4.ひとつひとつ吹いて全部をクリアすること
それぞれの項には、かなりたくさんの練習フレーズが掲載されています。この本をクリアするためには、その一つも省略することなく、順番にこなしていく必要があります。たとえば、リップスラーで同じフレーズを半音ずつ下げて吹くレッスンでも、楽譜は一切省略せず書かれてあります。印刷スペースを省くためであれば、たとえば「以下、半音ずつ下げて吹く」などと書けばいいのですが、それをしていません。つまり楽譜に書いてあるとおりに、全部やりなさい、という意味と考えられます。そう、書いてあるとおりに順番に吹いていくことが重要なのです。
先日からこの教則本に取り組み始めた私ですが、VOL.1のリップスラーの項からなかなか次に行けません。前回に練習したフレーズの復習から始めるので、限られた時間の中では少ししか前に進めないのです。
また、いろいろなパターンの練習曲が出てくるので、自分の弱い部分が如実にあぶり出されます。たとえば、同じパターンでも、高音域なら吹けるのに低音域だとうまくいかない。押すピストンが少ないと吹けるのに、多くなると吹けなくなる(注:管がそれだけ長くなるからです)。うまく吹けないフレーズは、ちゃんとクリアして吹けるようにならないと、この教則本をやっている意味がありません。
この教則本の全部をクリアするには、ものすごい時間を要しそうです。しかし、それをやる意味がありますからね。
黙々と練習曲を吹き進めながら、外囿さんが付けたこの本のタイトルの意味を噛みしめています。。。
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