輝け!加部友恵
ユーフォニアム担当の石田です。
「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」、京都ではMOVIX京都での公開が終わり、現在、イオンシネマ久御山で上映しています(まだご覧でない方は、ぜひどうぞ!)。その後は、出町座で公開するんじゃないかと私は期待しています。
以下は、マニア向けの内容になりますがご了承ください。またネタバレを含むので、アニメ「響け!ユーフォニアム」シリーズをご覧になっていない方で、これから観ようと思っていらっしゃる方はご注意ください。

(左から中川夏紀、森田しのぶ、加部友恵。公式サイトから画像引用)
北宇治高校吹奏楽部に加部友恵という部員がいる。パートはトランペット。学年は吉川優子や中川夏紀たちと同じ。
加部友恵は、TVアニメ1期の初期から登場していた。1年生の楽器選びのときや、サンフェスの衣装合わせのときなど、トランペットメンバーの中に目立たず存在していた。パート練習に滝先生が指導に来た時には、チューニング時にピッチが合わなくて、トランペットがあまり上手くない様子が示されていた。
加部友恵がスポットライトを浴びたのはTVアニメ1期の番外編(DVD/BD第7巻収録)「かけだすモナカ」である。オーディションに落ちてコンクールメンバーに入れなかった部員たちが、コンクールのサポートメンバーとしてチームを組んだ。その中の2年生(当時)の3人、森田しのぶ、中川夏紀、加部友恵の3人の頭文字を取って「チームもなか」と名付けられた。加部友恵は、その中でもリーダー的存在として活躍した。
「誓いのフィナーレ」において、3年生の加部友恵は、2年生になった黄前久美子とともに1年生指導役となる。そんなとき、加部は演奏中に違和感を覚えた。顎が痛くなりアンブシュアが保てなくなったのだ。病院で顎関節症と診断を受ける。演奏することが辛くなった加部友恵は、部員たちの前で、これからは演奏をせずマネージャーとなり、部員たちをサポートしていく、と宣言する。
このエピソード、あっさりと描かれているので、観客はあまり感動を覚えないかもしれない(彼女が明るくてカラっとした性格でもあるので)。しかし、加部友恵のこれまでを振り返って考えると、切なさが倍増する。1年生で始めたトランペット。2年生のとき、コンクールには出られなかった。そして、3年生で楽器をやめざるを得なくなり、当然、コンクールにも出られなくなる。でも、みんなとはいっしょにコンクールには関わりたい。これまでのように裏方に回って、みんなを支えたい。
彼女は、おそらく3年生では唯一、コンクールに出られなかった部員のはず。退部という道を選ばず、サポートメンバーとして残る決断が彼女の一途さを表している。
コンクールを裏方目線で捉えた名作「かけだすモナカ」や、今回の加部友恵のエピソード。こういう、目立たないが、献身的で、頑張っている子たちにもしっかり光を当てて物語にするのが「響け!ユーフォニアム」という作品なのである。
ちなみに加部友恵は、TVシリーズでも劇場版でもエンドロールに名前が登場しない。加部友恵は、どこまでも裏方さんなのだ。
「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」、京都ではMOVIX京都での公開が終わり、現在、イオンシネマ久御山で上映しています(まだご覧でない方は、ぜひどうぞ!)。その後は、出町座で公開するんじゃないかと私は期待しています。
以下は、マニア向けの内容になりますがご了承ください。またネタバレを含むので、アニメ「響け!ユーフォニアム」シリーズをご覧になっていない方で、これから観ようと思っていらっしゃる方はご注意ください。

(左から中川夏紀、森田しのぶ、加部友恵。公式サイトから画像引用)
北宇治高校吹奏楽部に加部友恵という部員がいる。パートはトランペット。学年は吉川優子や中川夏紀たちと同じ。
加部友恵は、TVアニメ1期の初期から登場していた。1年生の楽器選びのときや、サンフェスの衣装合わせのときなど、トランペットメンバーの中に目立たず存在していた。パート練習に滝先生が指導に来た時には、チューニング時にピッチが合わなくて、トランペットがあまり上手くない様子が示されていた。
加部友恵がスポットライトを浴びたのはTVアニメ1期の番外編(DVD/BD第7巻収録)「かけだすモナカ」である。オーディションに落ちてコンクールメンバーに入れなかった部員たちが、コンクールのサポートメンバーとしてチームを組んだ。その中の2年生(当時)の3人、森田しのぶ、中川夏紀、加部友恵の3人の頭文字を取って「チームもなか」と名付けられた。加部友恵は、その中でもリーダー的存在として活躍した。
「誓いのフィナーレ」において、3年生の加部友恵は、2年生になった黄前久美子とともに1年生指導役となる。そんなとき、加部は演奏中に違和感を覚えた。顎が痛くなりアンブシュアが保てなくなったのだ。病院で顎関節症と診断を受ける。演奏することが辛くなった加部友恵は、部員たちの前で、これからは演奏をせずマネージャーとなり、部員たちをサポートしていく、と宣言する。
このエピソード、あっさりと描かれているので、観客はあまり感動を覚えないかもしれない(彼女が明るくてカラっとした性格でもあるので)。しかし、加部友恵のこれまでを振り返って考えると、切なさが倍増する。1年生で始めたトランペット。2年生のとき、コンクールには出られなかった。そして、3年生で楽器をやめざるを得なくなり、当然、コンクールにも出られなくなる。でも、みんなとはいっしょにコンクールには関わりたい。これまでのように裏方に回って、みんなを支えたい。
彼女は、おそらく3年生では唯一、コンクールに出られなかった部員のはず。退部という道を選ばず、サポートメンバーとして残る決断が彼女の一途さを表している。
コンクールを裏方目線で捉えた名作「かけだすモナカ」や、今回の加部友恵のエピソード。こういう、目立たないが、献身的で、頑張っている子たちにもしっかり光を当てて物語にするのが「響け!ユーフォニアム」という作品なのである。
ちなみに加部友恵は、TVシリーズでも劇場版でもエンドロールに名前が登場しない。加部友恵は、どこまでも裏方さんなのだ。
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